お片付けはじめました
父の思い出と向き合うお片付け 〜実家じまいの始まり〜
こんにちは、ちこです。
この夏から、少しずつ「実家のお片付け」をはじめました。
きっかけは、父が残したたくさんの荷物。
家のまわりにも倉庫にも、父の思い出がぎっしり詰まっています。
「いつか片付ける」が口ぐせだった父
父はとても人のいい人で、近所の方やお客さんから「もう使わないけど、捨てるのが大変…」と言われると、「無料で引き取るよ!」とつい引き取ってしまう性格でした。
「いつか片付けるから」と笑いながら受け取っていた父。
気がつけば、倉庫がなんと4つ。
その中には、古い工具、電化製品、家具、雑誌、そして用途不明の部品まで、まるで時代ごとの博物館のようでした。
父が他界してから、ずっと「片付けなきゃ」と思いながらも、なかなか手がつけられずにいました。
父の手が触れていた物を捨てることは、どこか“父を手放すような気がして”心の準備ができなかったのです。

遺品整理の現実。見積もりで知った金額の重み
ようやく重い腰を上げて、業者さんに倉庫の片付けをお願いしようと思い立ちました。
すると、見積もりを見てびっくり。
倉庫1つで10万円!
4つあるので、単純計算で40万円以上…。
「そんなにかかるの?」と驚きました。
遺品整理や実家じまいにはお金もかかるんだと、あらためて実感。
そこで夫と相談して、「できるところまでは自分たちでやってみよう」ということにしました。
父の軽トラを借りて、コツコツ少しずつ運び出す作戦です。
まずは外まわりから。風が通ると、心も軽くなる
いきなり倉庫の中に入るのは勇気がいります。
そこでまずは、家の外まわりから片付けを始めました。
長年の風雨にさらされた木材や、もう使えなくなった鉄くず、錆びた農具…。
それらを軽トラに積み込みながら、「これ、お父さんは何に使うつもりだったんだろう?」と話しかけるように作業を進めます。
少し片付けただけで、空間に風が通り抜けるようになりました。
光が差し込む場所が増え、まるで家そのものが深呼吸をしているみたい。
片付けは、ただ“物を減らすこと”ではなく、“思い出に感謝しながら手放していくこと”なんだと感じます。

思い出と向き合う「心の片付け」
片付けをしていると、不思議と父の声が聞こえてくるようです。
「それはまだ使えるぞ」「もったいないぞ」と、笑いながら言いそうで。
でも同時に、「ありがとう」と背中を押してくれているような気もします。
父が残した物は、ただの遺品ではなく、父の人生そのものの足跡。
ひとつひとつに手をかけながら、「お父さん、こんなにたくさんの時間を積み重ねてきたんだね」と心の中でつぶやきます。
ときには、涙ぐんでしまうこともあります。
でも、それも悪くないなって思っています。
少しずつ心の整理も進んでいくような気持ちです。
実家じまいは、暮らしを見つめ直す時間
実家のお片付けを始めてみて感じたのは、「片付け=暮らしの再生」だということ。
物と向き合うことは、過去と向き合うこと。
そして、自分がこれからどう生きたいかを考える時間でもあります。
父が大切にしていた軽トラで、夫と一緒に汗を流しながら、「この家を、また風が通る場所にしてあげたい」と思いました。
まだ倉庫4つ分のうち、ひとつ目がようやく終わったところ。
年内に全部終わるかどうかはわかりません。
でも、焦らず、丁寧に。
父の思い出に感謝しながら、一歩ずつ進めていきたいです。
お片付けは「誰かを想う時間」
片付けは、モノとお別れすることだけではありません。
そこに込められた思いや、過ごした時間を“ありがとう”と手放す時間。
お父さんが残してくれたものは、たくさんのモノと一緒に、「優しさ」や「家族を想う心」でもありました。
だから私は今、片付けながらもう一度、父とおしゃべりをしている気分です。
年内に終わるといいなぁ。
でも、ゆっくりでいい。
父の思い出を胸に、新しい暮らしに風を通していこうと思います。


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